不動産屋を始めたグランマの絵のない絵本創作 

挿絵を書いてください。一緒に絵本を創りませんか。連絡を下さい。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「哲学が魚に」仮題 最終回です

電柱の灯りは、満月のように船着き場を照らしていました。 おばさんたちは待機していて船長の車を迎えてくれました。 寄せる波と返す波の音だけが響いていますが、 鎮と静まった感がありました。 辻さんは 暗闇に青く輝く宇宙の中で、 星と波音とイワシと私…

哲学が魚に⑰仮題

「水産試験場へ連れて行く方法もあるが、今は閉まっている。 明日迄待たないほうが賢明だ」 そこへ、海君がやってきました。 「おじいちゃん、よくわかった。海に返そう。 イワシ君には長生きしてもらいたいんだ。 何故って僕に考えが浮かんだ。それを見届け…

哲学が魚に⑯仮題

船長と魚をくれた漁師が一升瓶を持って来ました。 持参した色とりどり野菜のぬか漬け切り、煮物を広げて宴会の始まりです。 暫くして、 「いわしよ、一緒に飲め」 と酒を水槽に近づけたとき、 「おまえ、大丈夫か?」 船長がイワシに聞きました。 「はい、ち…

哲学が魚に⑮仮題

「しかしです。今、人間は何をしようとしているのですか。 溜まった大量の放射性物質を海に流すという。 信じられますか?放射性物質を含む約100万トンを、ですよ、 飲み水と同じになるまで薄めて捨てると言うなら、 いっぺんに捨てたっていいじゃあ~あ…

コロナウイルスワクチン接種の次の日は

手が痛いですが上がります 腕の注射跡が昨日の夕方からちょっと痛くなりました。でも、ご覧の通り今日の朝撮った写真は手が伸びます。無理はしていませんよ。 但し、これからワクチン接種される方へ!! 注射は利き腕と反対の腕にしてもらってください。 右…

コロナウイルスワクチン打ってきました

本日午前九時に予約。 ワクチン接種してきました。 その経過報告と感想です。 私の場合です。違う人もいると思います。 まず、 コロナ予約の電話は一回も通じず、その日、92回電話しました。 隣の方は固定電話で100回以上電話しても予約取れず、息子様がPCで…

哲学が魚に⑭仮題

イワシは更に、 「2011年3月11日の東北沖大地震が起きて、 マグニチュウド9は40メートルの津波を発生させ、多くの仲間や河童が流され命を落としました。 それは自然の成す事。耐えねばなりません。 原子力発電所事故で大量の放射性が海に流れて、メルトダウ…

哲学が魚に⑬仮題

「相対と結論付けると無理が起きます。 何故って?私たちが生き抜くために何をしなければならないか、 考えれば1つの本質にたどり着くからです。 大体ね、人間って何です? 地上でちょっと頭が良くて、ちょっと便利な生活があって、 ちょっとだけ理解できる…

イスラムの神様 おはなし

お客様でイスラム教の方がいらっしゃいます。 私は子どものストーリーが好きで、 イスラム教の子ども向けのお話をお聞きしました。 素行が悪い青年がいました。 夜中目が覚めると、窓が開いていて、月の光の先にエンジェルが居て 机の上でノートにリストを作…

哲学が魚に⑫仮題

「架空のお話し。ピノキオを探しに行ったおじいさんがクジラに飲み込まれ、 それを知ったピノキオもクジラのお腹に入り再会するのよ。 そして火を焚いて、煙でクジラがくしゃみをした時に飛び出して助かるって訳」 「人間は火を産みだせる。いいですね」 「…

哲学が魚に⑪仮題

「さあ、寝ようっと」 辻さんは胸臆を隠してソプラノで歌いました。 すると、 「はなしを聞いてください。こっちです」 また声がしました。やっぱりイワシでした。 「信じがたいが、話すイワシを認めねばならない」 と覚悟を決めて、水槽に近寄り、 「驚いた…

魚が泣いた日⑩仮題

魚と、、詳しくは、イワシとの暮らしが今日から始まりました。 「居候させていただきます」 ほんと、驚きました。 全ての血液が逆流して体を走り、じーじと同じ心不全で死ぬかと思ったくらいです。 水槽のセッティングが終わり、一息ついたので、コーヒーを…

哲学が魚に⑨( 仮題)

「このバケツだっちゃいいが、」 「ちょっと待って。船長は仙台の出身?なんで福島に?」 「だっちゃか。孫が漫画見て言うもんだからよ、うちじゃ一番使うことばだっぺ」 「ああ、漫画なの?」 「そうだっちゃ(笑)、うるせー、、とかのな。うちの孫は漫画オ…

魚が泣いた日に哲学が生まれた⑧仮題

魚は身動きひとつせず、少量の水に半分体を浮かせていました。 ほんとに驚きました。 この世にこんなことが起きるなんて考えられませんでした。 魚の眼が潤んでいます。 今にも涙が溢れそうな哀しい顔をしていると思ったら、 嘘ではありません。 魚から一粒…

哲学が魚に⑦仮題

暫くして、 リールを巻き戻し、仕掛けを取り外し、 きらきら光る針を外し地味な目立たない針、一番軽いおもりに変えて、 餌が大海に出て来てしまって ぷかぷかと自然に浮いている如くに漂わしました。 時間がまた流れてどれぐらい経ったでしょうか。 竿に魚…

今日のジュースです

ジュースを毎朝飲み始めて16年ぐらいになります。 始めは果物とニンジンジュースで、毎日3キロぐらいでしたか、 ジュースを作り、夫に飲ませていました。 ブログ最初の頃を見てくださいね。 それから果物と野菜のジュースになり、 最近は野菜も果物も家にあ…

泣いた魚の哲学⑥仮題

「だいぶ遠くへ来たもんだ」 船長さんは舳先に向かって呟いて、 餌と釣り具を辻さんに渡しました。 船は深呼吸するためにゆっくりと揺れると、 波に任せて海の底に引き寄せられ、 また青い空の下に戻されるように左右に動きました。 辻さんは波に逆らってし…

哲学が魚に➄仮題

「魚を釣る」 は、この楽しさを超える何かが あるのかもしれない と思ったからです。 次の日、 漁師さんに教えてもらった乗合釣り船で、沖へ出ました。 風はなく、晴れ渡った朝でしたが、 浜から離れだすと、 船は波に乗ってどんどん揺れ始め、 初日は魚を釣…

哲学が魚に④(仮題)

急いで船からバケツを取り出して、 転がっている魚を一匹、二匹、三匹、四匹拾いました。 30センチ近くはあるでしょうか。 おなかは白が混ざった銀色で 体の真ん中から上は、きれいな青が光って体を覆い、 背びれに続く頭から尾までは 深海の紺といえる深い…

哲学が魚に③(仮題)

「あんた、上手だ、うた」 漁師さんが言うと、辻さんは微笑みました。 時間がどれぐらい過ぎ去ったでしょうか、 「その魚持ってけ」 漁師さんは顔を上げて辻さんに言いました。 「ありがとうございます」 足元の一匹を拾うと、 「もっと取っていいぞ」 と言…

哲学が魚に②( 仮題)

人はまばらで 遠くに一人、 また遠くに一人といる程度でしたので、 辻さんは砂浜に正座して 両手で砂を掘り起こし始めました。 それから その穴に体を埋めて顔だけ出し、寝転がりました。 砂の中はだんだん暖かくなってなんとも気持ちよく、 うとうとと浅い…

魚が泣いた日に哲学が生まれた①(仮題)

辻さんはじーじが亡くなってから海の見えるマンションへ引っ越しました。 明け方、鳥のさえずりで目を覚まします。 淹れたコーヒーを片手に持ちながら、 もう一方の手を大きく振ってカーテンを端に押しやり、 窓を開けると、 碧い海と雲と空と風が目の前に眩…

出会った人がすごい。

70歳9か月から勉強し、71歳で資格を取り、72歳から仕事を始めたグランマは 今年で3年目に入りました。 仕事はどうですか?って? 仕事はちょっと置いて、、 何故って、 出会いがとてもすごい! お恥ずかしながら、この年になるまで関わらなかった いいえ、こ…