不動産屋を始めたグランマの 絵のない絵本創作 

挿絵書いてくれる人募集します。連絡ください。

空に続く坂 終わり

「行くよ、上へ」

合図で

白へびヘテロは尾っぽをじいちゃんのおなかに回して,

坂をにょろにょろ上り始めました。

次に、ふ~ちゃんがじーちゃんのせなかをやさしく押しました。

次に大きな犬のちびがふ~ちゃんの背中を押しました。

次にごろつきにゃんが大きな犬のちびのお尻を押しました。

すると、

「ぷう~」

大きな犬のちびが一発大きなおならをしました。

みんな😩😩🙀(´;ω;`)ウッ…😩~>゜)~~~

{くさ^~いよ}

と片手を鼻に充てましたが、じいちゃんを押す手は離しません。

「くさ~い、くさ~い。この世の終わりのようなくささです」

ありんこ博士がカラスの帽子から一つ羽をいただいて、

うちわにして空へにおいを放しました。

カラスはふ~ちゃんの頭からゆっくりと降りてにゃんのお尻を押しました。

みんなで、

「えんやこ~ら、えんやこ~ら、おっとっと」

一生懸命押しました。

じいちゃんは、いっぽ、いっぽ、坂を上り始めました。

 

気が付いたら、みんな坂の上にいました。

ふ~ちゃんは道に寝っ転がって空を見上げました。

「ああ、またおんなじだ」

ふ~ちゃんが家の前で寝っ転がって見上げた

坂のてっぺんと、

一本の線で繋がれた空は、

とおくにあって手がとどきません。

空に続く階段もみつかりませんでした。

でもね、坂のてっぺんの神社の桜は

それは見事に咲きみだれていました。

薄桜色の花びらが空をひらひら、ひらひら舞い、

道は桜のじゅうたんができていました。

空はどこまでも碧く、

桜の木々や花びらのあいまから差し込む光はキラキラしていました。

「今日ここにこれて、ほんとによかった。みんな、ありがとう」

じいちゃんがはなびらを手にいっぱいうけて、おれいをいいました。

みんなも

「じいちゃんと来れてよかった。じいちゃんありがとう」

とおれいをしました。

「また、こよう」

ふ~ちゃんは道に寝っ転がって両手を空に差し向けていいました。

 

帰りは、

とそ神社のほこらに住むキツネが出て来て、

大きな犬のちびと並び

ヘテロが巻き付いて椅子を作りました。

じいちゃんはそれにすわってしゅっぱーつ。

ふ~ちゃんは道に寝っ転がって俵のように転がって坂を下りました。

「あぶないよ~、みなさんどいてくださあい」

ありんこ博士がごろつきにゃんの頭に載って交通整理。

いちもくさんに坂を走りました。

 

駅前にみんなで到着。

じいちゃんはふ~ちゃんちのラーメンをごちそうになって、

みんなにまた背中を押されて家にかえりました。

 

じいちゃんのばーちゃんが待ってました。

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空に続く坂 ➄

「坂は山だ。とても険しくて登れない」

しばらく行くと、

家の中から声がしました。

「見上げると、坂の上の とそ神社の桜が

それは見事に美しい」

また声がしました。

寝たきりじいちゃんです。

窓に登った、ごろつきにゃんが

「一緒に行くかい?」

と聞くと、

「何年も寝たきりだが、、今日は坂を登りたい」

 

じいちゃんの横で

伏せていた大きな犬のちびが、

「お供しますよ」

尾っぽを振って吠えました。

「決まりだね。じいちゃんも一緒に出発だ」

ふ~ちゃんは

「えいつ!」

やったねポーズを出しました。

大きなちびが

カーディガンと杖を持ってきて、靴と帽子もです。

みんなで着替えを手伝いました。

すると、

ヘテロ

点滴棒にぶら下がり、

お尻を

じいちゃんのおなかに

まきました。 

「いーちにのさーん」

 

じいちゃんが

ベッドからでて立ったのは

何年ぶりでしょうか。

「拍手を送りましょう」

ありんこ博士が

足と足を重ねて叩くと、

「はかせよ、やっとおいらにもわかった」

ごろつきにゃんが

じいちゃんの足元に顔をすりすりしました。

じいちゃんは

窓際のベッドからいつも見ていた坂の上へ

ふ~ちゃんたちと一緒に歩き出すために足を前に出しました。

 

桜の花びらが、

じいちゃんの頭や肩に

ひらひらと

舞い降りてきました。

風がもっと暖かくなって

じいちゃんのせなかに吹き付けました。

「春の今日のこの日はとても美しい」

博士がふ~ちゃん髪とカラスの帽子の間から

歌うように唱(とな)えました。

 

 

空に続く坂 ④

「今日もだね」

だんごやのおばさんです。

「おだんごたべなね」

みんなにおだんごを一本づつくれました。

「ありがとう、おばさん」

すわって団子を食べていたら、

泣き声が聞こえてきました。

目を凝らして

木の枝のほうを見ると、

あおだいしょうの白へびヘテロ🐍がいました。

「どうしたの?」

「とても悲しくて泣いているのです」

「なんで?」

「一緒に歩きたいのに、私には足がない」

「それがかなしいの?」

「その上、いつもこわがられて。

私はみんなとなかよくなりたい」

「私は転がるのが大好き。

足がないのもいいね。

ヘテロの目は優しいし大好きだよ」 

ヘテロにいいました。

ふ~ちゃんのうしろに隠れてた、

ごろつきにゃんがふるえて

「一緒におだんご食べよう。」

と声をかけると、

白へびヘテロはするすると道へ降りて来て🍡を食べました。

空に続く坂 ③

坂の入り口に来て、

陽が頂上の桜の木の間から

まぶしく坂の下まで降り注ぐので、

ふ~ちゃんは

手をおでこにかざして坂の上を見上げました。

坂のてっぺんの空が

四角だとしたら

4つの頂点まで

碧が塗りつぶされて

隙間が見えません。

空とてっぺんはいっぽん線で繋がっています。

 

「それにしても、この上なくたまらない」

ありんこ博士が

あんまりまぶしいので

太陽に背なかを向けて

言いました。

どこからかわかりませんが

カラスが飛んできて、

「私が帽子になるので、その手かざしはいらないカッカッガ―」

静かに

ふ~ちゃんの頭の上に降り立つと、

体をまーるく曲げて

ひょんと横になり、

ゆっくり羽を広げて

帽子のつばをつくりました。

「ありがとね。黒カラス」

博士が、

「いうならばです、カラスに赤は非存在の実存です。

限界のない黒の宇宙で黒と言う意味は無意味です」

「博士よ、ちい―っとは

おれにもわかるっさー

となるように言えい」

ごろつきにゃんが

怒って、

カラスとふ~ちゃんの髪の間にいる博士を

爪ではじき出そうと飛び上がりました。

すると地面から空へ向かって風がひと吹きし、

たくさんの花が木から離れて舞い降りてきました。

「行くよ、上まで」

ふ~ちゃんが天に向かって言いました。

 

空に続く坂  ②

駅前広場には

人が両手を広げたように

右と左に道がわかれています。

左は国道に続く道ですが、

右は高くて険しい坂がまっすぐ続いています。

ふ~ちゃんは道路にほおづえついて坂を見あげました。

 

「きれいですな~。

桜はどの木も花が重なって

いくつもの灯りのようでして。

いまのこの日は

この世の幻想世界の気配といえます」

ふ~ちゃんの頭に登っていたありんこ博士が

坂をながめて言いました。

すると、

「博士よ、ちいっとはおれにも

わかるっさーのようにはなせ」

と、ごろつきにゃんが怒って

彼をつめでピンタしようと前足を上げたとき、

「行くよ、坂の上まで」

ふ~ちゃんがいきなり立ち上がって歩き出しました。

 

ありはふ~ちゃんの髪の毛に、

猫は傷ついた足を地面にちょっとふれると

すぐあげて

おかしな格好でついてきました。

 

春爛漫、

風が時々浮かれ気味に

人と道の隙間や

人と人の隙間を

走っていきます。

 

おひさまが輝いています。

 

両側に桜の木が頂上まで続いていて、花は満開。

木にも道にも人の肩にも、

ひらひらな桜が舞い降りていました。

タイトル変えました。

前のタイトルは「不動産屋を始めたグランマのゆかいな話」でしたが、

ここまで来て、このブログは私の創作がほとんどとわかりました。

本日、的を絞ったタイトルに変更しました。

空に続く坂①

不動産屋さんのお仕事がんばってます。

先日は短期保険の代理店にもう一件なりました。

また、家賃保証会社2件と代理店契約をしました。

 

仕事頑張ったりしていて、ふっと一息ついたとき、

いつも何か書きたいなあって思いはじめるんです。

で、書きはじめました。

 

「空に続く坂」 ① 

 

ふ~ちゃんの家は駅前のラーメン屋さんです。

ふ~ちゃんは家の前のとおりにゴローンと寝転がるのが大好きです。

なぜ?

って理由はたくさんありますが、

その一つ、

友達になった ありんこ博士 と ごろつきにゃん 

が話しかけてくるからです。

きょうもふ~ちゃんはラーメン屋と店の前のバス停のあいだを

おむすびころりんのようにコロコロころがり始めました。

「今日もあーあー、ふーちゃんの洋服がだいなしだ」

と市立病院行きのバスを待ってるおじいさんが言いました。

「ふーちゃんあんたもすきねえ。起き上がってこれでもおたべ」

とバス停で次に並んでいるおばさんがクッキーと濡れティッシュ―をくれました。

「ありがとう」

ふ~ちゃんは寝転がったまま、

手だけ伸ばしてお菓子をもらい口の中に入れようとしたとき、

背中のあたりから声がしました。

「ちょっとー、ちょっと、ストップ。私をしたじきにしないでくださいよ」

ありんこ博士でした。

「ごめん、これあげる」

ふ~ちゃんはクッキーのかけらをぐしゃぐしゃとつぶすと

手を逆さにして道路に落としました。

「ああ、あぶなかった。もう少しでふーちゃんに殺されるところでした。

さきほど仲間のありたちが中学生の軍団に踏みつぶされてひどい目にあったばかりで。

気をつけてくださいよ」

ありんこ博士はうつぶせになったふ~ちゃんのおなかあたりにくっついてクッキーを

食べ始めました。

そこへごろつきにゃんがやってきて、

「いいにおいがただよっていまっさー。ごろにゃん」

ふ~ちゃんの手をペロッとひとなめしてから

クッキーをぺちゃぺちゃクチャクチャ食べはじめました。

「ごろつきにゃん、耳が切れて血がついてる。

あっ、足も毛がなくなって血がついてるよ!」  

「見られてしまいやしたね、いや、ちょっと、おいらのねどこにやつがいたんで、

けんかさ」

「ふーん、いたい?」

「いや、ねこってものは、人とはちがい、傷もみた目よりいたくはないんでがんす」

ごろつきにゃんは、いたくないほうの足をぴちゃぴちゃとなめまわし、

顔をふきはじめました。

「けんかはだめ、ばい菌が入ったらたいへんだよ」

「ありがとな、ふーちゃん。しんぱいしてくれて」