空に続く坂 ④
「今日もだね」
だんごやのおばさんです。
「おだんごたべなね」
みんなにおだんごを一本づつくれました。
「ありがとう、おばさん」
すわって団子を食べていたら、
泣き声が聞こえてきました。
目を凝らして
木の枝のほうを見ると、
あおだいしょうの白へびヘテロ🐍がいました。
「どうしたの?」
「とても悲しくて泣いているのです」
「なんで?」
「一緒に歩きたいのに、私には足がない」
「それがかなしいの?」
「その上、いつもこわがられて。
私はみんなとなかよくなりたい」
「私は転がるのが大好き。
足がないのもいいね。
ヘテロの目は優しいし大好きだよ」
ヘテロにいいました。
ふ~ちゃんのうしろに隠れてた、
ごろつきにゃんがふるえて
「一緒におだんご食べよう。」
と声をかけると、
白へびヘテロはするすると道へ降りて来て🍡を食べました。